Column

ソリューションノート

RNA精製キット開発までの道のり

2023.06.22

開発秘話

RNA精製キット開発までの道のり

2年以上の歳月をかけて産み出された弊社のRNA精製キット。
今回はこの製品が世に出るまでの道のりを追ってみました。

譲れない高品質・低コスト

これまで様々なキットを作り出しお客様から喜んでいただきました。
次に何を開発するか考えていた時に着目したのが製品の選択肢のないRNA精製キットでした。
何が必要なのか?何が足りないのか?を考えた先に課題を見出すことができたのです。

低コストで高品質な製品を譲れない中で、開発者全員が妥協しないと決めたことがきっかけでコストを削減してもクオリティは保つことを決めました。
開発者全員が目標を一つに一致団結した瞬間でした。多くの人がかかわる中で同じ志で取り組めた一体感が今でも忘れられません。

極限までこだわった純度

本製品の特徴である極限までこだわった純度。

完成に至るまでに苦労は絶えませんでした。
純度以外にもゲノムDNAのコンタミ除去の課題もあり、開発に時間がかかった所以です。
純度ではBuffer組成を繰り返し試したので開発担当者には頭が上がりません。

通常のオンカラムダイゼッションが簡便で採用されていますが、私たちは圧倒的な除去率(トータル核酸で
抽出後、DNase I 処理)の処理方法を選択しました。
しかし、お客様から従来のオンカラム処理も求められるようになったので 、実験用途によってどちらか選べるようにBasicかPremiumを選んでいただけるようにしました。

口コミでも低価格で高純度を評価いただいている本製品。
今度も研究者の「こういうものがあればいいな」という声に寄り添いアイデアを形にしたいと思います。

SHARE